今日は、「やば!舞台(コンサートホール)で撮影入った!初めてだ!」という方に向けて、舞台付きのホール会場での映像撮影やライブ配信のロケハンで気を付けたいことをお話していこうと思います。
地方によくある文化会館などで行われるイベント、講演会などの撮影だと、スタジオやロケ撮影とは少し違ったノウハウが必要なので、是非参考にしてみてください。
事前の確認
まずは舞台付きホールのロケハンに行く前の事前確認です。
カメラの台数
撮影の規模によって異なりますが、例えば舞台を使った講演会然り、カメラを一台固定で撮影したり、手持ちで撮影することはまあ無いかと思います。
舞台付きの撮影はマルチカメラでの運用が基本となりますので、事前にカメラの持ち込み台数を把握しておきます。
これは欲しい画から逆算して台数の見当をつけるのが吉です。
人員
舞台付きのホールでイベント事を撮る際はマルチカメラが基本と言いましたが、マルチカメラで行う場合はかならずワンオペではなく複数人員が必要になるかと思います。
ただ僕もいつもそうなのですが、カメラの台数=必要な人員ではありません。
いくつかのカメラは固定で据置しておけばいいので、カメラの台数-1くらいの人員が適切ではないでしょうか。
スケジュール
これは撮影スケジュールではなく、舞台付きホールにて行われるイベントや講演会のスケジュールです。
主催者側がロケハンに同行する際、舞台担当者と打ち合わせしながら照明や緞帳について色々お話すると思うので、撮影班もスケジュールと照らし合わせながら把握しておいた方がよいでしょう。
ロケハンの持ち物
続いてロケハンに行く際の持ち物です
カメラ(標準ズーム付き)
当日使用するカメラを1台持っていきます。
カメラには標準ズームレンズを付けて、固定で据置カメラを設置する場合も手持ちの場合も、どれくらいの画角でどんな画が撮れるか写真におさめましょう。
これは他の種類のロケハンにも言えることですが、事前に「ここからこういう画が撮れる」を把握しておくと、当日の準備がとてもスムーズです。
巻尺
特に舞台付きのホールで行うライブ配信などに必要なのが、「巻尺」です。20mくらいあれば十分ですが、長いに越したことはありません。
この巻尺を使って、ライブ配信の場合は拠点から各カメラ設置位置の距離を測ります。
そうすることで必要なケーブル類の長さが把握でき、当日ケーブルが届かない!なんてことが無くなります。
ロケハンでチェックすること
では実際にロケハンに行った際にチェックすることです。
舞台担当者とやり取り
まずはちゃんと会場の舞台担当者に挨拶をします。市の舞台が付いているイベントホールなどの舞台担当の方は、専属ではなくいくつかの会場を兼任しているケースもありますので、事前にロケハン時に舞台担当の方がいらっしゃるか確認をしておきましょう。
で、ロケハン当日実際に舞台担当者に確認しておきたいことは…。
- 会場の音声OUTをもらえるか
- 機材の搬入口はあるか
- インターネット設備はあるか
- ケーブル類の養生は問題ないか
等々…。挙げ始めるとキリがありません。ライブ配信と映像撮影では確認しておくべき内容も異なりますが、想定される全ての事を事前に確認しておきましょう。
当日バタバタしている中で舞台担当の方がつかまらなかったり、「今更言われても困る」こともあるので、事前に聞くべきことはリストアップしておきます。
位置確認
続いては位置確認です。位置確認は、固定のカメラを置く位置や、ライブ配信の場合は拠点を作る位置などですね。
実際にカメラを通しながら確認すればなお良しです。
こういった舞台付きのホール会場などは、消防法で通路に物をおいてはいけなかったりします。そういった場合も踏まえて、固定カメラを置く位置や機材を置いておく位置を全て事前に決めておきましょう。
まとめ
以上が舞台付きのホール会場での映像撮影、ライブ配信のロケハンで気を付けることでした。
実際の撮影規模やイベント内容によって大きく変わってくるのですが、この記事に書いてある基本的なことを抑えておけば後は柔軟に対応できるかと思います。