映像制作の道に進む際、誰もが一度は考える「映像系の大学ってどうなんだろう…」。
この記事ではそんな疑問に独立8年目の映像系フリーランスがお答えしていきたいと思います。
はじめに
はじめに、簡単な自己紹介をしておきます。
僕自身は映像系の専門学校、大学など専門の学校へ通ってはいませんし、卒業もしていません。
それでも映像制作が好きで、最初は普通の会社に勤めていたのですが、退職して某撮影現場へと転職しました。転職した段階では、当然映像に関する知識は皆無でただの映画オタクでした。
ありがたい話で、そこから自分で独立して映像制作者として食っていけています。
この記事は独学で映像制作を学んだ僕の視点から、撮影現場でお会いしたバリバリの映像系学校を卒業した方の話を聞いて受けた印象をお話ししていますので、あくまでも一つの意見として参考にしてくださいませ!
映像制作の学校って?
まずは、映像制作の専門大学ってどんなところ?という疑問にお答えします。
映像系の専門学校について
大学とはちょっと違うのですが、まずは同じ学び舎として全国にたくさんあるのが映像系の専門学校です。一例を挙げると…
- ビジュアルアーツ
- 日本写真映像専門学校
- 放送芸術学院専門学校
などなど。僕が住んでいる大阪では、「写専」と略して呼ばれる日本写真映像専門学校卒業の方達に結構会ったりします。
大学ではないので大卒の経歴を得ることはできませんが、いずれも映像に関して学ぶことができます。
4年制大学
続いては4年制の大学について紹介します。一般的な「専門学校」と「大学」の違いはありますが、4年制大学の方が「大卒」の経歴を得れるので就職活動時に有利になります。映像系の4年制大学の一例をあげると…
- 日本大学芸術学部
- 大阪芸術大学
- デジタルハリウッド大学
- 武蔵野美術大学
という感じで、「芸術大学」の多くに映像系の学科が存在します。芸術大学なので、入試自体が表現活動を評価するものであったりします。
映像系の学校って何をするところ?
それでは、実際に映像系の大学って何するところなんでしょうか?残念ながら僕は映像系の大学、専門学校を出ておらず実態は他の記事の方が参考になるのですが、撮影現場で聞いた話や実際に卒業した知人からのお話をまとめました。
基礎は全て学べる
やはりこれが一番大きいのですが、映像に関する基礎は全て学べます。僕自身、そういった学校を出ずにいきなり撮影現場に就職したのですが、死ぬほど苦労しました。
具体的にはまず「専門用語」を知りません。「バミリ取ってこい!」と言われても、最初本当になんのことかわかりませんでした。
映像系の学校は講師が映画監督や撮影監督など、実際に現場を経験している方々なので、映像の基礎というのは全て学べます。
実際に映像系の学校を卒業して、初めて現場に立つ人にアシスタントをお願いしたのですが、機材の扱いから専門用語まで何の問題も無く通じました。
撮影現場に出られる
例えば映像系の学校を出ずにフリーランスとして独立する際最もハードルが高いのが、「最初の撮影現場に立つ」ということです。
撮影現場の経験無しに映像は制作できませんので、撮影現場経験を与えてくれる映像系の専門学校は、そういった意味でも価値があります。
映像系の会社への就職は有利になる
これは僕の実体験なのですが、やはり撮影現場に出ると周りの人は何かしら映像系の学校を卒業していました。新入りで映像系の学校に行っていなかった僕が珍しいくらいでした。
映像系の学校へ行くメリットとして、普通の大学などを出るより映像系の会社に就職するのははるかに有利になります。これは個人がどうこうと言うより、企業側からしても専門の学校を出ている人を雇う方が仕事がしやすいからなんです。
映像系の学校は行った方がいい?
最後に、結論、映像系の学校は行った方がいいのかお答えします。
極論その人次第
例えば、特に興味はないけど大学だけ出ておきたいから普通の大学へ行く、という方が将来映像系の仕事に就きたいなと思っているのであれば、絶対に映像系の学校に行くべきだと思います。
例外として広告代理店系の会社に就職したいのであれば、所謂関関同立や早慶などを狙うべきです。
ただし、「映像制作者」になるための必須条件として「映像系の学校を出ている」という項目はありません。
今の時代、やろうと思えばパソコン一台とカメラがあれば独学で学べるので、そっちの方が性に合っている方は独学でやってみるのも良いと思います。
まだ間に合う人は検討すべき
今高校生だったり大学進学を悩んでいるような、まだ選択肢が多い段階で、映像の仕事をしたい方は映像系の学校をぜひ検討すべきです。
逆に、もう就職していてそもそも今から「学校に行く」ことのハードルが高い方は、独学で学んだ方がよいです。
映像系の大学や学校を出たからといって、必ずしも映像制作者として食っていけたりそういった会社に就職できるわけではないので、この記事を参考によーーーく考えてみた方がいいです。